バイクツーリングの必需品となったインカム。仲間との会話はもちろん、ナビ案内や音楽再生にも欠かせません。でも、インカムの「通信方式」についてはよくわからないという人も多いはず。
代表的な通信方式は「Bluetooth」と「メッシュ(Mesh)」の2つ。この記事では、それぞれの仕組みや特徴を詳しく解説し、あなたにピッタリの通信方式を見つけるお手伝いをします。
インカム通信方式の基本
まずは2つの通信方式の概要を簡単に。
通信方式 | 仕組み | 通信距離 | 最大接続人数 | 代表的な特徴 |
---|---|---|---|---|
Bluetooth方式 | 端末間を直接無線接続 | 約100m前後 | 4~6人程度 | 手軽で安価、初心者向け |
メッシュ方式 | 端末同士が中継して通信網を形成 | 数km~数十km可能 | 数十人まで対応可 | 安定した長距離通信、大人数向け |
Bluetooth方式の特徴
通信方式の仕組み
Bluetoothは2台間の直接通信が基本です。複数台をつなぐ場合は「マルチポイント接続」と呼ばれる方式で、最大4〜6台のグループ通話が可能です。
メリット
- 手軽で導入しやすい:スマホやイヤホンにも使われている技術なので親しみやすい
- 低コストモデルが多い:初めてのインカムにもぴったり
- 設定もシンプル:初心者でもすぐに使いこなせる
デメリット
- 通信距離が短い:約100メートル程度で、遮蔽物に弱い
- 接続可能人数に限りあり:大人数には向かない
- 接続が切れやすい場合もある:混雑した場所や電波干渉時に影響を受けやすい
こんな人におすすめ
- 少人数の仲間とツーリングを楽しみたい
- 通信距離が短くても問題ない街乗りや近場走行が多い
- 予算を抑えつつインカムを試したい初心者
メッシュ方式の特徴
通信方式の仕組み
メッシュ通信は、各インカムがネットワークの中継点となり、複数の端末が相互に通信範囲を広げ合います。これにより、通信距離は数キロメートル以上に拡大可能。
メリット
- 広範囲の通信が可能:数km~数十kmまで通信エリアが拡大
- 大人数でも安定通信:30人以上のグループ通話も対応可能
- 電波の遮断に強い:中継を経由するため、障害物があっても途切れにくい
- グループの編成や切り替えが自由自在:多彩な会話モードが使える
デメリット
- 価格が高め:メッシュ対応モデルは高性能ゆえに価格も上がる傾向
- バッテリー消費がやや多い:中継通信を行うため消費電力が増す
- 設定や操作がやや複雑:多機能ゆえ初心者には少しハードルが高い場合も
こんな人におすすめ
- 大人数のツーリングや長距離ツーリングが多い
- 常に仲間との連絡を絶やさずに快適に会話したい
- 多少コストがかかっても通信品質を最優先したい
Bluetoothとメッシュ 比較まとめ
ポイント | Bluetooth方式 | メッシュ方式 |
---|---|---|
通信距離 | 約100m | 数km~数十km |
最大人数 | 4~6人程度 | 30人以上可能 |
価格帯 | 安価~中価格帯 | 中価格帯~高価 |
安定性 | 遮蔽物に弱い | 高い |
初心者向け | ◎ | △ |
インカム選びで失敗しないために
- 使用スタイルを明確に
近距離少人数ならBluetooth、広範囲大人数ならメッシュが合います。 - 予算感を把握
価格と機能のバランスを見極めましょう。 - メーカーの信頼性
有名ブランドはサポートやアップデートが充実しています。
バイクツーリングの会話を快適にするインカム選び。通信方式の違いを理解して、あなたにぴったりの一台を見つけてください!